樹木医さんご愛用、樹木の保護剤
キニヌール
 
庭の木の剪定をした後に、樹木の保護剤キニヌールを塗っておくと、
切り口から腐朽菌が入りにくくなり、腐りにくくなります。
 
キニヌール 
キニヌールは樹木専用の保護剤です。化学合成で作った殺菌剤は含まれておらず、その効力は200O年の歴史と自然の摂理を利用した環境にやさしい保護剤です。
キニヌールの成分と各成分の効能
煤煙
煤は菌の増殖、繁殖防止を目的に使用しています。キニヌールの主成分は煤です。この煤は歴史が古く、中国の漢の時代の墳墓から墨書きされた木簡が多数発見されています。日本でも奈良時代の木簡、竹簡が発見されています。煤自体空気中、水中に長時間さらされていても変化をしない物質であることが証明されています。細菌や酵母菌にもおかされません。人体には医薬品としても使用されています。(胃薬としたり、××丸と言ったたぐいの薬に使われています。
合成糊材
糊は乾燥後の柔軟な皮膜形成と煤を製品の中で均一に浮かせるためにつかいます。
キトサン
キトサンは傷口の耐水性効果を目的に使用しています。キトサンはカニの甲羅から採れる高分子で、乾燥後は強靭な硬い耐水性の皮膜を作ります。合成糊材でできた皮膜は柔軟性はありますが、耐水性に欠けるので、キトサンの皮膜形成で補強します。樹木の成長を促進させる効果もあります。
酢酸
酢酸はキトサンの溶解と木に塗った直後の殺菌を目的に使用しています。酢の主成分の酢酸は健康食品(アルカリ食品)であり、また殺菌性もあります。酢漬はその代表的なもので腐りやすいサバを保存するために使用しています。
人体では足によくできる水虫にも効果があります。毎日薄い酢の液に足をつけているだけで水虫も治ります。またカルシウムを溶解する力もあります。
キニヌールは先人の生活の知恵をフルに活用させた自然体の保護剤であり、手や人体、動物、植物に付着しても安全です。
塗布の仕方
剪定した木に、24時問以内に塗って下さい。できれば時問を置いて2度〜3度と塗り重ねて下さい。

幹と枝、枝と小枝の処理

小枝の先端の処理

幹の部分が朽ちた箇所の処理

付け根の台座の細くなった部分で切り落として下さい。
長く残すと巻き込みに時間がかかり、枝が朽ちてきます。

外芽から2〜3センチ先で、水切り勾配をつけて切り落として下さい。

朽ちた部分は完全に削り落として下さい。

剪定時期
キニヌールの塗布は時期を問いませんが、基本的には、花の咲く木は落花直後、実のなる木は実が落ちてから3月頃まで、落葉樹は葉が落ちて12月〜3月頃、常緑樹は3月以降から4月が最適。大きな剪定は冬場の休眠時期が適しています。
注意事項
●よく説明書を読んでからご使用下さい。
●樹木ヘの塗布以外にはご使用にならないで下さい。
●幼児の手の届く場所には置かないで下さい。
●万一飲み込んだ場合は水を飲み医師の適切な処置をお受け下さい。
降雨前の剪定は避けてください。塗布したところの乾燥が遅く雨水にぬれて溶けることがあります。
塗布の場合液がこぼれたり流れ落ちたりすることがあるので気を付けて塗布してください