電子顕微鏡でみた煤の世界

倍率5万倍)1ナノメ−タ−は1/100万 mmです
植物性油煙手焚き 原料:菜種油 
菜種油を灯芯で燃焼させ、採取する。

粒子径 15〜50ナノメ−タ−
細かい粒子がくっ付いて一つの塊を形成しています。
この系統の煤は茶系です。

油煙機械焚き 原料:菜種油 
※チャンネルブラック方式で採煙。
粒子径 30〜80ナノメ−タ−
細かい粒子がくっ付いて一つの塊を形成しています。この系統の煤は茶系です。
※炎を金属面に衝突させてすすを生産する方法で、ローラ方式とディスク方式があります。
松煙障子焚き 原料:松の幹  
1間四方の障子小屋で焚いた煙粒子径 20〜300ナノメ−タ−粗い粒子と細かい粒子がくっ付いて一つの塊に形成されています。
この系統の煤は青から赤系まであります。

松煙直火焚き 原料:松の根
松の根を細割にしてそのまま燃やして採煙する。
粒子径 20〜300ナノメ−タ−
大きい粒子と細かい粒子が混在し、それぞれがくっ付いて巨大な塊を形成しています。
一つの塊は1マイクロメーター(ミリミクロン)以上。この系統は煤は青系。
ファ−ネスト式(ガス)原料:天然ガス等
高温の炉に原料を注ぎ瞬時に炭化させる。粒子径 150〜400ナノメ−タ−比較的大きな不揃いの粒子がくっ付いて、さらに大きな塊を形成しています。
資料提供:株式会社墨運堂