天来書院。 「シリーズ・書の古典」(全30巻)の第17巻。赤平泰処編、高橋蒼石図版監修
初唐三大家の一人、虞世南の現在に伝わる唯一の書。
虞世南は、沈静にして寡欲、文章に優れ、博学で厳正、欧陽詢とともに当時の書法の指導者でした。この碑は、70歳を過ぎた虞世南が、唐太宗の信任を厚く受けて、自らの知識と書法のすべてを注いだ力作です。伸びやかで無理のない運筆、穏やかな趣が高い品位をかもしだしています。
碑は唐末か五代の頃に戦乱で壊され、原石本はただ一本しかありません。それも不完全なもので、失われた部分（約三分の一）は覆刻で補ったり、作字したもので埋めています。本書では、原石の文字以外はで囲んでいますので、臨書で作品を作るときなど、原石部分を使うよう注意しましょう。
目次
孔子廟堂碑図版・現代語訳・解説・字形と筆順・臨書作品制作のために（節臨に適した箇所）
【商品材質】紙
商品実寸法ｍｍ：210*297*5
商品実重量ｇ：294
